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トンネル見ると、しっぽピン!

近所の古いトンネル、橋など、「行ってみました!」記録です。 その他、うちのネコ日記など徒然なるままに。

ねこの道標

三ヶ月のねこ道標 正面_
ねこのお地蔵さん?
いえいえ、兵庫県たつの市新宮町でみつけた道標です。
旧道を探して出歩くと、思わぬ物を見つけたりします。
この「ねこ道標」もその一つ。
目の丸さ、ほおのふくらみ、口周りの感じが、
なんとも人懐っこくていい感じです。

三ヶ月のねこ道標 背中
後ろに回りこんで見ると、首紐が蝶結びになっています。
首輪じゃなくて首紐?なかなかこれは年代物かも?

銘が入ってないので、製作年が特定できませんが、
推定するのは、それはそれで楽しいものです。

まず、彼(右手を上げているのはオスらしい)の形。
いわずと知れた招き猫ですね。
ちゃんと座布団の上に座っているところから、
「招き猫」としての形が確立してからのものでしょう。
とすれば、諸説ありますが江戸時代中期以降と言えます。
また、だいぶ猫のかわいらしさを強調したデザインですので、
明治以降でも不思議ではありません。

また、足元の地名表示。「相坂」と「新宮」と読めます。
「相坂」はここの北方にある峠の名称。
後鳥羽上皇が隠岐に流された際にこの峠を越した、
という話があるくらい歴史のある峠です。
一方、「新宮」ですが、
江戸時代は「千本宿」の名前の方が著名だったようで、
「新宮」という名前が登場するのは、
明治中期まであったとされる「新宮村」に遡るようです。

それから、石で道標を作るのは、時代が下がっても昭和初期まで。

あれれ、意外と古くないかもしれません。
それでも、明治中期以降、大正時代ぐらいですから、
推定年齢100歳近いおじいちゃん猫です。

いつまでも、道行く人を元気に見守って欲しいものです。
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  1. 2009/02/14(土) 00:05:00|
  2. 道標、石碑など
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旧道が好き。
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峠道も然り。
人々の想いをそこに感じられるから。
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そんな場所へ
ふらりと出歩くバイク乗り。

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